不定冠詞の用法
1. 不定冠詞の単数形は「ひとつ(ひとり) の,ある」を表します.
(1a)Hay un puente al lado de la casa.
(家の横には橋がある.)
身分・職業を表すser の文では冠詞がつかないことに注意してください.
Soy estudiante. (私は学生です.)
この文の estudiante という語はあくまで身分・職業を表しているものです.これは,具体的に「どこかのある学生」を指し示しているわけでも,主語の「私」を指し示しているわけでもありません.
2. 不定冠詞の複数形は「いくつかの」を表します.
(2a)Hay unas revistas sobre el estante.
(棚の上に雑誌が何冊かある.)
次の文と比べてみてください.
Hay revistas sobre el estante. (棚の上には雑誌がある.)
よく似た状況ですが,前の例文のように "Hay unas revistas . . ." というほうが,雑誌の存在感が感じられます.
・ 数詞の前の不定冠詞は「約,およそ」を表わします.
(2b)Hay unas cien casas alrededor de la central nuclear.
(原子力発電所の周囲に約100軒の家がある.)