東京外国語大学言語モジュール

「~しなければならない」の表し方 (must, have to)

(1) 「~しなければならない」の表し方 (1)
 
 「~しなければならない」という意味は、must という単語を使って表すことができます。
 「わたしはもう行かなければなりません」は、
I must go now. と表現することができます。
 
I must は、「わたしは~しなければなりません」という意味を表しています.
 

 「あなたはいっしょけんめいに働かなければなりません」は、
You must work hard. と表現できます。
 
You must は、「あなたは~しなければなりません」という意味を表しています。
 

 では、ここで、「~しなければなりませんか?」とたずねる言い方も見ておきましょう。
 
 「わたしはもう行かなければなりませんか?」は、
Must I go now? と表現できます。
 
☞ Imust の順が逆になっていますね。
Must I ~ は、「わたしは~しなければなりませんか?」という意味を表しています。
 

 「あなたはもういかなければなりませんか?」は、
Must you go now? と表現できます。
 
youmust の順が逆になっていますね。
Must you ~ は、「あなたは~しなければなりませんか?」という意味を表しています。
 

★ 「~しなければならない」は、<主語 + must ~> という形で表すことができます。
(2) 「~しなければならない」の表し方 (2)
 
 「~しなければならない」という意味は、have to という言い回しを使って表すこともできます。
 
 「わたしはもう寝なければなりません」は、
I have to go to bed now. と表現できます。
 
I have to は、「わたしは~しなければなりません」という意味を表しています。
 

 「あなたはもう寝なければなりません」は、
You have to go to bed now. と表現できます。
 
You have to は、「あなたは~しなければなりません」という意味を表しています。
 

 「彼は/彼女は~しなければなりません」のように、主語が he や she、あるは、Tom などのように1人(単数)の名前の場合は、has to という形になります。
 
 「彼女はもう寝なければなりません」は、
She has to go to bed now. と表現できます。
 
She has to は、「彼女は~しなければなりません」という意味を表しています。
 

 「トムはもう寝なければなりません」は、
Tom has to go to bed now. と表現できます。
 
Tom has to は、「トムは~しなければなりません」という意味を表しています。
 

 では、ここで、「~しなければなりませんか?」とたずねる言い方も見ておきましょう。
 「わたしはもう寝なければなりませんか?」は、
Do I have to go to bed now? と表現できます。
 
☞ 疑問文にするのに、do という単語を使っていますね。
Do I have to は、「わたしは~しなければなりませんか?」という意味を表しています。
 

 「あなたはもう寝なければなりませんか?」は、
Do you have to go to bed now? と表現できます。
 
☞ 疑問文にするのに、do という単語を使っていますね。
Do you have to は、「あなたは~しなければなりませんか?」という意味を表しています。
 

 「彼は/彼女は~しなければなりませんか?」のように、主語が he や she、あるいは、Tom などのように1人の人(単数)の名前の場合の疑問文はどうでしょうか。
 
 「彼はもう寝なければなりませんか?」は、
Does he have to go to bed now? と表現できます。
 
☞ 疑問文にするのに、does という単語を使っていますね。
Does he have to は、「彼は~しなければなりませんか?」という意味を表しています。
 

 「彼女はもう寝なければなりませんか?」は、
Does she have to go to bed now? と表現できます。
 
☞ 疑問文にするのに、does という単語を使っていますね。
Does she have to は、「彼女は~しなければなりませんか?」という意味を表しています。
 

★ 「~しなければならない」は、<主語 + have / has to ~> という形でも表すことができます。
(3) 「~してはいけません」の表し方
 
 「あなたはタバコを吸ってはいけません」は、
You must not smoke. と表現できます。
 
☞ must のうしろに not を付けて、must not という形になっていますね。
must not は、「~してはいけません」という意味を表しています。
 
 会話ではmust not はちぢまって、mustn't となるのがふつうです。
 
 「わたしたちは教室の中で走ってはいけません」は、
We mustn't run in the classroom. と表現できます。
 

★ 「~してはいけません」は、<主語 + must not ~> という形で表すことができます。
(4) 「~する必要はありません」の表し方
 
 「わたしは急ぐ必要はありません」は、
I don't have to hurry. と表現できます。
 
I don't have to  ~ は、「わたしは~する必要はありません」という意味を表しています。
 
 「あなたは急ぐ必要はありません」は、
You don't have to hurry. と表現できます。
 
You don't have to  ~ は、「あなたは~する必要はありません」という意味を表しています。
 

 「彼は/彼女は~する必要はありません」のように、主語が he や she、あるいは、Mary などのように1人の人(単数)の名前の場合はどうでしょうか。
 
 「彼は急ぐ必要はありません」は、
He doesn't have to hurry. と表現できます。
 
☞ He のあとでは doesn't を使って、doesn't have to ~ という形になっていますね。
He doesn't have to は、「彼は~する必要はありません」という意味を表しています。
 

 「メアリーは急ぐ必要はありません」は、
Mary doesn't have to hurry. と表現できます。
 
☞ Mary のあとでは doesn't を使って、doesn't have to ~ という形になっていますね。
Mary doesn't have to は、「メアリーは~する必要はありません」という意味を表しています。
 

★ 「~する必要はありません」は、<主語 + don't / doesn't have to>という形で表すことができます。