東京外国語大学言語モジュール

ものが1つ、人が1人のときの表し方 (a / an)

(1) 1つ、または1人の場合のしるしの “a”
 
 ステップ1でも見たように、英語では、ものが1つだけあること、または、人が1人だけいることを表すときには、必ずその単語の前に “a” を付けます。 例を見てみましょう。
 
 「わたしは犬を飼っています」と言う場合、犬が1匹であれば、
I have a dog. と表現できます。
 
 また、トムという人について、「彼は先生です」と言う場合、
He is a teacher. と表現できます。
 
☞ 「1匹の犬」という意味で、dog の前に “a” が付いています。
☞ 「1人の先生」という意味で、teacher の前に “a” が付いています。
 
 ところで、この “a” は “an” になることがあります。例を見てみましょう。
 
「わたしはりんごを食べました」と言う場合、りんごが1個であれば、
I ate an apple. と表現できます。
 
☞ apple (りんご) という単語の前に、“an” が付いていますね。
 
 ほかにも例を見てみましょう。
 
I saw an elephant at the zoo. (わたしは動物園でゾウを見ました)
I ate an orange. (わたしはオレンジを食べました)
I had an interview with my teacher. (わたしはわたしの先生と面談しました)
I bought an umbrella. (わたしはかさを買いました)
 
☞ elephant (ゾウ)、interview (面談)、orange (オレンジ)、umbrella (かさ)  という単語の前に、“an” が付いています。
☞ これらの単語は、a, e, i, o, u で始まっています。母音(ア・イ・ウ・エ・オなどの音)で始まる単語の前には “an” を付けます。
 
★ 1つまたは1人の場合は、その単語の前に “a” があります。
★ ただし、apple, elephant, interview, orange, umbrella などのように、a, e, i, o, u などで始まる単語の前では “an” を付けます。
(2) “a” や “an” をつけない場合
 
 ところで、名詞の中には、“a” や “an” を付けないものがあります。例を見てみましょう。
 
 「わたしはコーヒーが好きです」は、
I like coffee. と表現できます。
 
 「わたしは毎日、牛乳を飲みます」
I drink milk every day. と表現できます。
 
☞ coffee (コーヒー) や milk (牛乳) の前には、“a” や “an” が付いていませんね。
☞ coffee や milk は、英語では、1つ2つと数えられない単語です。
 
★ coffee, milk など、数えられないものには “a” や “an” を付けません。