東京外国語大学言語モジュール

「彼/彼女は~します」の表し方

(1)彼、彼女のとき
 
 「私はテニスをします」は、
I play tennis. ですね。
 
 では、「彼」の場合にはどのようになるでしょうか、
 「彼はテニスをします」は、
He plays tennis. と表現できます。
 
☞ He の場合には、play のすぐうしろに s が付いていますね。
 

 「彼女」の場合はどうでしょうか。
 「彼女はテニスをします。」は、
She plays tennis. と表現できます。
 
☞ She の場合にも、play のすぐうしろに s が付いていますね。
 

 ほかにも例を見てみましょう。
 
「わたしはトムを知っています」は、
I know Tom. ですね。
 
「彼はトムを知っています」ならば、
He knows Tom. と表現できます。
 

「わたしは英語を話します」は、
I speak English. です。
 
「彼女は英語を話します」ならば、
She speaks English. と表現できます。
 
★「彼は(彼女は)~します」と言いたい場合は、動詞のすぐうしろに s を付けます。
 

 人の名前を出して言う場合も、1人の人であれば、同じように動詞のすぐうしろに s を付けます。
 
 「ナンシーはトムを知っています」ならば、
Nancy knows Tom. と表現できます。
 
 「ジョンは英語を話します」ならば、
John speaks English. と表現できます。
 
☞ he, she, Nancy, John のように、主語が1人、すなわち単数であるときには、動詞のすぐうしろに s が付きます。
 
 動詞をそのままの形で使う場合と、すぐうしろに s を付けて使う場合を、次のようにまとめておきましょう。
 
★主語が I と you のとき → 動詞をそのままの形で使う。
★主語が2人または2つ以上(複数)のとき → 動詞をそのままの形で使う
★主語が1人または1つ(単数)のとき → 動詞のすぐうしろに s を付ける。
(2)“s”の付け方
 
 play の場合は、play + s で plays になりましたね。
 
 ここではそのほかの動詞の“s”の付け方を見てみましょう。
 “s” の付け方は主に次の3とおりです。いくつか例をあげます。
 
  (a) そのまま “s” を付ける 
   like      ⇒  likes (好きだ)      know  ⇒  knows ( 知っている) 
    speak  ⇒  speaks (話す)       want  wants   (ほしい)

 (b) そのまま “es” を付ける 
  go    ⇒  goes(行く)        watch  ⇒  watches(<テレビなどを> 見る)
  wash  ⇒  washes(あらう)
 
 (c) 語尾の y を i に かえて “es” を付ける
  study  ⇒  studies (勉強する)
 
  *ただし、haveの場合は特別で、has になる。
  have  ⇒  has
(3)“s” のついた動詞の文
 
 それでは、“s” のついた動詞の文の例をいくつか見てみましょう。
 
She plays tennis. (彼女はテニスをします)
 
He speaks English. (彼は英語を話します)
 
Ken wants a car. (ケンは車をほしがっています)
 
Taro watches television a lot. (太郎はたくさんテレビを見ます)
 
Hanako studies English. (花子は英語を勉強します)
 
 上の文は、「彼」や「彼女」、あるいは、だれか一人の人の動作について述べています。
 動詞のすぐうしろに s が付いていることに注意してください。