東京外国語大学言語モジュール

「~です」の表し方

(1)「わたしは~です」の表し方
 
 では、はじめに、「わたしは医者です」という文を考えてみましょう。
 ステップ1で、「わたし」は I、「医者」(1人)は a doctor ということを学びましたね。
 
 「わたしは医者です」は、英語では次のように表現できます。
I am a doctor.
 
☞ I (わたし) と a doctor (医者) のあいだに、 "am” という単語が入っていますね。この単語は、I (わたし) と a doctor (医者) を「つなぐ」役わりをしています。
 
 
 ほかにも例を見てみましょう。
 「わたしはパイロットです」ならば,
I am a pilot. と表現できます。
 
 「わたしはピアニストです」ならば、
I am a pianist. と表現できます。
 
★「わたしは~です」は、英語では <I am ~> で表します。 
(2)「彼は~です」、「彼女は~です」の表し方
 
 それでは「彼は医者です」や「彼女は医者です」というときはどうなるでしょうか。
 
 「彼は医者です」は、
He is a doctor. と表現できます。
 
 また、「彼女は医者です」は、
She is a doctor. と表現できます。
 
☞ He (彼) や She (彼女) と a doctor (医者) のあいだに、is という単語が入っていますね。この単語は、He (彼) や She (彼女) と a doctor (医者) を「つなぐ」役わりをしています。
 
 ほかにも例を見てみましょう。
「彼は先生です」ならば,
He is a teacher. と表現できます。
 
 「彼女は学生です」ならば、
She is a student. と表現できます。
 
★「彼は~です」は <He is ~> で表します。
★「彼女は~です」は <She is ~> で表します。  
(3)「彼ら(彼女たち)は~です」の表し方
 
 英語で「彼ら」または「彼女たち」と言うときは、they を使います。
 では、「彼ら(彼女たち)は医者です」というときはどうなるでしょうか。
 
 「彼ら(彼女たち)は医者です」は、
They are doctors. と表現できます。
 
☞ 「彼ら(彼女たち)」は1人ではないのでa doctorではなく、doctors になります。doctor のすぐうしろに s がついて、doctors という形になっていることに注意してください。
☞ They  (彼ら、彼女たち) と doctors (医者) のあいだに、“are” という単語が入っていますね。この単語は、They  (彼ら、彼女たち) と doctors (医者) を「つなぐ」役わりをしています。
 
 ほかにも例を見てみましょう。
 「彼らはピアニストです」ならば,
They are pianists. と表現できます。
 
 「彼女たちは歌手です」ならば、
They are .singers. と表現できます。
 
★「彼ら(彼女たち)は~です」は、英語では <They are ~> で表します。  
(4)「あなたは~です」の表し方
 
 「あなたは医者です」は、
You are a doctor. と表現できます。
 
☞ You (あなた) と a doctor (医者) のあいだに、are という単語が入っていますね。この単語は、You (あなた) と a doctor (医者) を「つなぐ」役わりをしています。
 
 
 ほかの例を見てみましょう。
 「あなたは看護師です」ならば、
You are a nurse. と表現できます。
 
★ 「あなたは~です」は、英語では <You are ~> で表します。
 
 
 ところで、you は「あなたがた」という意味でも使うことができます。
 「あなたがたは医者です」と言いたいときは、次のようになります。
You are doctors.
 
☞ 「あなたがた」は1人ではないのでa doctor ではなく、doctors になります。doctor のすぐうしろに s がついて、doctors という形になっていることに注意してください。
 
 
 ほかの例を見ておきましょう。
 「あなたがたは運転手です」ならば、
You are drivers. と表現できます。
 
★ 「あなたがたは~です」は、英語では <You are ~> で表します。  
(5)会話でよく耳にする形
 
 ここまで、<I am~>, <He/She is~>, <They are~>, <You are~> を見てきました。これらは、会話では、言いやすいようにちぢめて使われることがあります。ちぢまった形は次のようになります。
 
  I'm a doctor.
  He's a doctor.
  She's a doctor.
  They're doctors.
  You're a doctor.
  You're doctors.
 
☞ 「’」はアポストロフィといい、省略を表します。
(6)「これは~です」「あれは~です」の表し方
 
 英語で、「これ」は this, 「あれ」は that と言います。これらを使って「これは~です」「あれは~です」という文を作ることができます。
 
 「これはトランペットです」は、
This is a trumpet. と表現できます。
 
 「あれはフルートです」は、
That is a flute. と表現できます。
 
★「これは~です」は、英語では <This is~> で表します。
★「あれは~です」は、英語では <That is~> で表します。  
(7)「~です」の表し方のまとめ
 
 これまで出てきた am, is, are は、「~です」という意味を表しています。
(これらをまとめて「be動詞」とよびます。)
 
 am, is, are の使い分けはどうですか?
 
☞ I のときは am
☞ he/she のときは is
☞ they のときは are
☞ you のときは are となります。
 
 
 ここでは次のように整理してみましょう。
 
★ I と you は特別あつかい→I am, You are
★ 1人や1つ(単数)のときはis
★ 2人以上または2つ以上(複数)のときはare