東京外国語大学言語モジュール

副詞とは

(1) 副詞とは
ここでは動詞や形容詞の様子を表現する語句を副詞と呼ぶことにします。エジプト・アラビア語では、ひとつの独立した品詞として立てられる副詞は数が少なく、前置詞+名詞や、形容詞を転用して副詞として用いることが多いのです。

(2) 副詞の分類
ここでは副詞を次のように分類します。
 ・程度副詞 qawi「とても」、showayya「少し」など
おもに形容詞の程度を表す副詞を、程度副詞と呼ぶことにします。
 ・様態副詞 keda「そのように」、sawa「一緒に」など
主に動作の様態をさらに説明するものを様態副詞と呼ぶことにします。形容詞も様態副詞と同じ働きをすることができます。
・規定副詞 taqriiban「ほぼ」、9aadatan「ふつうは」など

この他に、場所や時といった状況を表すもの、また、前置詞を用いて様態や状況を表す句も、副詞と同じような働きをしますが、とくに一単語になっているもののみを副詞としておきます。
また、文全体の評価に関わる語句(「たぶん」「絶対」など)は副詞とは別に、文副詞として扱うことにします。

nemt met!axxara mbaareH. 「昨日は遅く寝た」
xalii-hom yexlaSu b-sor9a, abl el-feTaaR ma yebRad. 「朝食が冷める前に、彼らを早く終わらせて」
qa9adna shahR be-Haal-o fe-fondoq.「ホテルに1ヶ月まるまる泊まっていた」