(1) 意味の特質による分類
ここでは動詞を、意味の特質によって4種類に分類します。
この分類は、それぞれの文脈で、動詞のどの活用形を使えば良いかを知るのに必要になります。例えば、その動詞の意味の特質によって、分詞形やbe+現在形の用法が異なってきます。
(a) 動作動詞
掃除する naDDaf 食べる kal
一般的に「動作」と考えていいでしょう。この動作は継続することが可能で、それをしていることを見ることができます。
(b) 開始動詞
乗る rekeb 座る qa3ad 住む sakan 着る lebes 立つ qaam 寝る naam
ここに分類できる動詞は、ふつう、その動作が完了した状態でいることを目撃します。「乗り込ん」だり「腰掛ける」といった動作は、その後の状態の開始点にすぎず、一瞬で終わってしまいます。
(c) 感覚動詞
見る shaaf 聞く seme3 必要とする 信じる 分かる
主に5感による感受を表しています。さらに、心理的な作用や、心理とは関係ない状態を表す動詞もこれに入れます。
(d) 移動動詞
行く raaH 来る geh 下りる nezel 昇る Tele3
方向性のある移動を表す動詞です。移動と関連はしていても「乗る」「渡る」などは異なります。