東京外国語大学言語モジュール

定と不定

(1) 定と不定
名詞は、「定」になるときと「不定」のときがあります。「定」か「不定」を分ける基準は、主に、相手が「了解」しているか、「了解」していないかです。

(2) 必ず定である名詞
次の名詞は必ず定です。
 ・代名詞(人称代名詞や指示詞)
 ・固有名詞(地名・人名)
 ・世界に一つしかないもの

代名詞はすでに目の前にあるとか、指し示しているものを相手も分かっている場合しか使わないので、必然的に「定」です。
固有名詞や、世界に一つしかないものは、実際に相手がその町や人などを知らなくても、定です。
 ※必ず不定である名詞はありません

(3) 普通名詞は多くの場合「定」
詳しくは‎(Step 32)で見ますが、普通名詞は多くの場合に「定」であると覚え、どういうときに不定なのかを意識するようにしましょう。
普通名詞が「定」であるとき、定冠詞をつけます。定冠詞の付け方は次の‎(Step 31)で練習します。

(4) 名詞+接尾代名詞
名詞に接尾代名詞がつくと「定」ですが、定冠詞はつけません。