(1) 名詞の種類
名詞は、数の面からは、次の3つに分けられます。
(a) 具体名詞: 原形・複数形
(b) 集合名詞: 原形・個体形・個体複数形
(c) 動名詞: 原形のみ、あるいは、原形・個体形・複数形
(a) 具体名詞
・名詞の大部分は具体名詞です。
・原形は単数を表し、ふつう単数形と呼びます。
・原形(単数形)を使うのは、それが1つであるときと、数を念頭に置かないで一般的に「〜というもの」というときです。
・複数形を使うのは、それが2〜10個であるときです。
(b) 集合名詞
主に植物や食材などを表す名詞に、集合名詞が多いです。
・集合名詞の原形は、そのものを集合としてとらえ、種類として述べるときに使います。
・個体形は、その一つ一つを具体的に指し示すときに使います。原形の語尾に -a または -aaya を付けて作ります。これを単数形と呼びます。
・個体複数形は、一つ一つを指す個体形を複数形にしたものです。原形に -aat を付けて作ります。
・いくつかの集合名詞には語内複数形があります。これは、その種類の中のさらにさまざまな種類のものを表します。例えば、shagar「木」の語内複数 ashgaar は「さまざまな木々」を表し、個体複数形 shagaraat は一般に数えうる範囲の「数本の木々」を表します。
(c) 動名詞
動名詞の原形は「〜すること」であり、とくに数と関係がありません。
ある動名詞は、原形しかありません。
※ある動名詞は、語尾に -a のついた形があり、これは「1度〜すること」を表し、この複数形は -aat という形で、「数回〜すること」を表します。
ضربته ضربه جامده.
(
ボクは彼を強く(一度)殴った。
)
[
Darabt-o Darba gamda.
]
ضربته تلات ضربات على وشه.
(
ボクは彼の顔を3度殴った。
)
[
Darabt-o talat Darbaat 9ala wessh-o.
]