東京外国語大学言語モジュール

「〜がある」(存在文)

(1) 存在文とは
「〜がある、いる」という文を存在文と呼ぶことにします。
存在文は、[場所]+[存在する物]の順に単語を並べます。
存在する物は、多くの場合、不定です。
في الصف تلميز.‏
( 教室には生徒たちがいる。 )
[ fe S-Saff talamiiz. ]
على الطربيزه كتاب.‏
( テーブルの上に本がある。 )
[ 9ala T-Tarabeeza ketaab. ]
(2) 存在文の主語
存在文は、物が存在するかしないかを問う文です。
話し手と聞き手がすでに話題にしている物は、その時点で存在していることは明らかなので、存在しているか否かを問わずに、その物がある場所を問うのがふつうで、そのときはコピュラ文になります。
(ある単語を辞書で探していて)ek-kelma mawguuda. 「その単語、あった」

(3) fii
存在文の文頭にはしばしば fii を使います。存在する場所を言わない場合は必ず fii が必要です。場所を言う場合も fii を付けることがあります。
فيه مكان جنب الشباك.‏
( 窓の横に席があるね。 )
[ fiih makaan gamb esh-shebbaak. ]