東京外国語大学言語モジュール

ウェールズ英語発音
I'm glad you like it.""I'm glad you like it"はつなげて発音されている。文の出だしの声が出ていない(ささやき声になっている)ため、「ハムグラデュライキッ」のように聞こえる。
And did you make it from scratch?Yes/No疑問文は普通上昇調で発音されるが、ここでは下降調で発音されている(イングランドの英語でもよく見られる特徴)。
Yup, just came out of the oven.非常に速く発音されているため、"came out of"の"of"が抜け落ちている。
So, what did you put in it?"did"の二つの"d"は無声化しており、"what did you put in it"は「ワッティチュプリニッ」のように聞こえる(ウェールズ英語の特徴)。
Well, the crumble part is very basic."part"の"r"は発音されておらず、/t/は声門閉鎖音になっているため、「パーッ」のように聞こえる(イングランドの英語と同じ)。また、"very"の"r"はたたき音で、日本語のラ行と同じ発音で、"basic"の"a"は二重母音「エイ」ではなく、伸ばすだけの長母音「エー」になっている(いずれもウェールズ英語の特徴)。
But I used four different kinds of apples instead of just one, you see."four"の"r"は発音されていない(non-rhotic;イングランドの英語と同じ)。
Oh? Why's that?"that"の語末の"t"は、舌先を歯茎にくっつけず、息を止めて発音する声門閉鎖音になっている。
Well, each kind has a different flavor and texture, like."flavor"の"r"は後ろに母音が後続するため発音されている(linking-r; イングランドの英語と同じ)。この"r"の発音はたたき音で、日本語のラ行と同じ発音になっている(ウェールズ英語の特徴)。
For example, Granny Smith is more crispy and tart, and Red Delicious is softer and sweeter.基本的に母音の後の"r"は発音されていないが、"for"と"softer"の"r"は後ろに母音が後続するため発音されている(linking-r; イングランドの英語と同じ)。"tart"の最後の/t/と"sweeter"の/t/は舌先を歯茎にくっつけず、息を止めて発音する声門閉鎖音になっており、それぞれ「ターッ」と「スウィーッア」のように聞こえる。
The crumble turns out more interesting when you mix them up, see."mix them up, see"はつなげて、「ミクセマップスィー」のように聞こえる。