A
Wow, this apple crumble is delicious!
わあ、このアップルクランブル美味しい!
crumble"crumble"はイギリス発祥のお菓子で、果物にそぼろ状の細かい生地をのせてオーブンで焼いたもの。「クランブル」
B
I'm glad you like it.
ああ、それはよかった。
""I'm glad you like it"はつなげて発音されている。文の出だしの声が出ていない(ささやき声になっている)ため、「ハムグラデュライキッ」のように聞こえる。
A
And did you make it from scratch?
一から作ったの?
Yes/No疑問文は普通上昇調で発音されるが、ここでは下降調で発音されている(イングランドの英語でもよく見られる特徴)。
B
Yup, just came out of the oven.
うん。ちょうどオーブンから出したばかり。
非常に速く発音されているため、"came out of"の"of"が抜け落ちている。
A
So, what did you put in it?
何を入れたの?
"did"の二つの"d"は無声化しており、"what did you put in it"は「ワッティチュプリニッ」のように聞こえる(ウェールズ英語の特徴)。
B
Well, the crumble part is very basic.
ええっと、クランブルの部分はいたって普通だよ。
"part"の"r"は発音されておらず、/t/は声門閉鎖音になっているため、「パーッ」のように聞こえる(イングランドの英語と同じ)。また、"very"の"r"はたたき音で、日本語のラ行と同じ発音で、"basic"の"a"は二重母音「エイ」ではなく、伸ばすだけの長母音「エー」になっている(いずれもウェールズ英語の特徴)。
But I used four different kinds of apples instead of just one, you see.
でもリンゴは1種類だけじゃなくて、4種類別々のものを使った。
"four"の"r"は発音されていない(non-rhotic;イングランドの英語と同じ)。
you seeウェールズ英語で何かを説明あるいは描写する際、文尾に"you see"あるいは"see"を加えることがある。
A
Oh? Why's that?
そうなの?何で?
"that"の語末の"t"は、舌先を歯茎にくっつけず、息を止めて発音する声門閉鎖音になっている。
B
Well, each kind has a different flavor and texture, like.
それぞれの種類には違う香りと食感があるんだ。
"flavor"の"r"は後ろに母音が後続するため発音されている(linking-r; イングランドの英語と同じ)。この"r"の発音はたたき音で、日本語のラ行と同じ発音になっている(ウェールズ英語の特徴)。
likeウェールズ英語で何かを説明あるいは描写する際、文尾に"like"を加えることがある。
For example, Granny Smith is more crispy and tart, and Red Delicious is softer and sweeter.
例えばグラニー・スミスは歯ごたえがあって酸っぱいんだけど、レッド・デリシャスは柔らかくて甘いんだ、
基本的に母音の後の"r"は発音されていないが、"for"と"softer"の"r"は後ろに母音が後続するため発音されている(linking-r; イングランドの英語と同じ)。"tart"の最後の/t/と"sweeter"の/t/は舌先を歯茎にくっつけず、息を止めて発音する声門閉鎖音になっており、それぞれ「ターッ」と「スウィーッア」のように聞こえる。
Granny Smith"Granny Smith"は酸味と締りがある果肉が特徴の青りんごのこと。「グラニー・スミス」
Red Delicious"Red Delicious"は甘味と柔らかい果肉が特徴の赤りんごのこと。「レッド・デリシャス」
The crumble turns out more interesting when you mix them up, see.
違うものを混ぜた方がクランブルは味わい深くなるんだよ。
"mix them up, see"はつなげて、「ミクセマップスィー」のように聞こえる。
seeウェールズ英語で何かを説明あるいは描写する際、文尾に"you see"あるいは"see"を加えることがある。
A
Ah, so I'm eating four kinds of apples, am I?
つまり、私は4種類のリンゴを食べているということ?
Place: ダイニングルーム
Situation: ギャレスがシアンにアップルクランブルの材料について話す。