東京外国語大学言語モジュール

様態補語

1.様態補語になる成分
 「様態補語」には語やフレーズなどの成分がなることができます。
他每天睡得很晚。
(彼は毎日寝るのがとても遅いです。)
[Tā měitiān shuì de hěn wǎn.]
他激动得说不出话来。
(彼は感激のあまり言葉が出なかった。)
[Tā jīdòng de shuōbuchū huà lái.]
大风吹得他睁不开眼睛。
(強風が吹いてきて彼は目を開けられなかった。)
[Dàfēng chuī de tā zhēngbukāi yǎnjing.]
2.否定・疑問の言い方
 様態補語を含む文の否定は,述語動詞の部分ではなく様態補語の部分を否定します。また,反復疑問文にするには,やはり述語動詞の部分ではなく様態補語の部分を反復します。
他唱得不太好。
(彼は歌うのがあまり上手くない。)
[Tā chàng de bú tài hǎo.]
他跑得快不快?
(彼は走るのが速いですか。)
[Tā pǎo de kuài bu kuài?]
3.目的語がある場合
 “得”は前の動詞・形容詞と,後の様態補語を結びつけるマークですから,必ず動詞の直後に置かなければなりません。したがって,動詞が目的語を伴っている際には,動詞を繰り返し,その後に補語を導きます。
 具体的には次のようになります。
 
動詞
+
目的語
+
動詞
+
“得”
+
様態補語
 
汉语
 
 
 
很流利。
shuō
 
Hànyǔ
 
shuō
 
de
 
liúlì
(彼は中国語を話すのがとても流暢だ。)
 
 この場合,前の動詞を省略して
 
(動詞
+)
目的語
+
動詞
+
“得”
+
様態補語
 
 
汉语
 
 
 
很流利。
 
 
Hànyǔ
 
shuō
 
de
 
liúlì
  (同上)
と言うこともできます。