東京外国語大学言語モジュール

解説

フィリピノ語は、動詞や名詞の変化などで、単語の最初音節を繰り返すので、その時の音節の長短を聞き取ってください。繰り返す部分は、動詞の場合は、その音節を長く読みますが、名詞化、形容詞の複数化の場合には、長くはなりません。下の例では、[˘]の2倍の長さが、[−]になります。また、「語根」は、辞書などを引くための基本の形で、一般的にはそれだけで使われることはなく、接辞などの付いた「基本形」をもとに色々な文法的な変化をしていく。


動詞の場合 : (重複部分は、長い)
語彙 sabi [−−] suót [ ˘ −]
基本形 mag-sabi [ ˘ − −] mag-suót [ ˘ ˘ −]
音節重複 mag-sá-sabi [ ˘ − − −] mag-sú-suót [ ˘ − ˘−]
  (言う)   (着る)  

形容詞の複数形、名詞化の場合 : (重複部分は、短い)
語根 buhay [−−] (元気)
基本形 ma-buhay [ ˘ − −]  
音節重複 ma-bu-buhay [ ˘ ˘ − −]  

形容詞の複数形、名詞化の場合 : (重複部分は、短い)
語根 baít [ ˘ −] (思慮深い)
基本形 ma-baít [ ˘ ˘ −]  
音節重複 ma-ba-baít [ ˘ ˘ ˘ −]