東京外国語大学言語モジュール

解説

次の単語の発音を聴いてみてください。

  parte 部分  

ブラジルの標準的なポルトガル語では,綴りで単語の初めのr-や語末の-r,語中でも上の例のように次に子音の来る-r-はこのような発音になります。日本語で[ク]と言う構えで,舌が口の中の天井に触れないようにして[フ]と発音します。人によっては,のどひこのあたりが多少震える場合もあります。
それ以外の,語中で次に母音の続く-r-は舌先を上の歯ぐきの裏に1回だけはじいて出します。日本語で「あがとう」とか,「テビ」と言う時のラ行音の発音です。(次の例のclaro, outro参照)
(ブラジルでも,ポルトガルのポルトガル語と同じように,語末の-rや語中に次に子音が来る-r-を,日本語の語中のラ行音のように舌先を上の歯ぐきの裏に1回だけはじきて発音する話手も存在します。)