声門というのは声帯と同じで、声帯のところで子音が調音されます。
声門摩擦音は日本語の「ハ行」の音ですが、母音iやuと結び付いたときは日本語の「ヒ([çi])、フ([ɸɯ])」とは異なり、きちんと声門摩擦となりますので気をつけてください。状況により有声音[ɦ]となることもありますが、紛れたりすることはまずないのであまり気にしないでいいでしょう。
声門閉鎖音/破裂音は、日本語にもある音ですが、意図的に出している音ではありません。たいがいの日本語母語話者であれば母音を単独で言うと自然に声門閉鎖音/破裂音[ʔ]が初頭に現れます。またたとえこれが現れなくてもビルマ語の発音で紛れることはないので心配いりません。
ただし日本語の場合、母音と母音の間では現れません。ビルマ語では母音と母音の間ではかなりはっきりと[ʔ]の音が聞こえます。母音と母音の間に挟まる[ʔ]は、促音「っ」を意図的に入れると自然と挿入されます。たとえば「あっあっあっ…」と発音すると「っ」の位置に現れているのが声門閉鎖音/破裂音[ʔ]です。
1. 声門摩擦音 glottal fricative
2. 声門閉鎖音/破裂音 glottal stop/plosive
次に、母音と母音の間に現れる[ʔ]を見てみましょう。