東京外国語大学言語モジュール

「今」「今日」「先週」「来年」… できごとの時点を表す表現

英語や日本語では、動詞や助動詞に過去形が存在し、ある事態が過去に起こったことを表します。しかし、マレー語には時制の形式が存在しません。同一の動詞形が、現在のことも、過去のことも、未来のことも表し得ます。例えば、Saya makan banyak という文は、「私はたくさん食べ」にも「私はたくさん食べ」にもなります。

このように一つの文には、理論上、複数の解釈の可能性があります。しかし、実際には、文脈により一つの解釈に定まるのが普通です。その他、「今」「今日」「先週」「来年」など、できごとの時点を表す表現を加えることによっても、解釈の可能性を絞ることができます。

このStepでは、こういった、できごとの時点を表す表現について学習します。