東京外国語大学言語モジュール

7.2.1. 基本子音字
 基本子音字は,全部で26字です。以下に子音字一覧表を挙げます。文字の順序はアルファベット順とでもいうべきもので,辞書などはこの順に配列されています。また表で確認できるように,一覧表の上から四行目までは順に,k行,c行,t(d)行,p(b)行と言うことができます。読み方は,伝統的に頭子音に/ɔɔ/の母音を添えて発音します。
 実はこれらの子音字は,声調決定のために3つのグループに分かれています。下表の□で囲ったものを「中子音」,網掛け色□で囲ったものを「高子音」,その他を「低子音」と呼びます。先の7.1で,文字は一音一字の表音文字であると述べましたが,同じ発音の頭子音字がいくつかあります。例えば2番目の ຂ と3番目の ຄ は同じ/kh/です。これらは,片方は高子音,もう一方は低子音と呼ばれるグループに属し,それぞれに伴う声調が異なっているのです。
 文字を読むに当たって、それぞれの子音字に対し,中子音と高子音には,全昇調/ ˇ / の声調,低子音には高昇調/   ́ /の声調を添えて読みます。例えば,2番目の子音字 ຂ /kh/は,/khɔ̌ɔ/と,3番目の子音字 ຄ /kh/は,/khɔ́ɔ/と読むわけです。各々の文字をクリックして音を確かめましょう。