東京外国語大学言語モジュール

VてVます

これだけは覚えよう
1 動詞の「て形」で2つ以上の文をつなぐことができます。
 
V1ます
V2ます
V1て
V2ます
 
¶「V1ます」を「V1て」にします。「て形」の作り方は「Vて(て形)」を見てください。
例:あしたわたしは駅で友だちに会います。+いっしょにコンサートに行きます。
 →(1) あしたわたしは駅で友だちに会って、いっしょにコンサートに行きます。
2 V2の形(「ます」「ました」「ています」「ましょう」「たいです」「てください」など)に関係なく、V1は「て形」にします。
3 「VてVます」は順に起こる動作を述べるときに使います。このとき、V1とV2の「Nは/が」は同一です。
(1)あしたわたしは駅で友だちに会って、いっしょにコンサートに行きます。
(2)A:あしたの予定を教えてください。
  B:朝7時に起きて、食堂で朝ごはんを食べて、8時から練習します。
(3)わたしは日本へ行って、すもうを見たいです。
(4)(折り紙の折り方を教えている)
  2つに折って、はさみで切ってください。
4 「VてVます」は動作が行なわれる状態を述べるときにも使います。このとき、V1とV2の「Nは/が」は同一です。
(5)あそこに座って、お弁当を食べましょう。
5 「VてVます」は動作が行なわれるときの方法や手段を表わす場合にも使います。このとき、V1とV2の「Nは/が」は同一です。
(6)わたしは毎日歩いて学校へ行きます。
(7)テープを聞いて、日本語を勉強します。
6 V1とV2の「Nは/が」が同じ場合は、2番目の「Nは/が」が省略されます。また、「Nは/が」が何であるかわかっている場合は、省略することがあります。
7 2人以上の人の動作・状態、2つ以上のできごとを並列して述べるときにも使います。
(8)夏休みに中山さんは海でダイビングをして、山本さんは山に登りました。
(9)田中さんは東京に住んでいて、山本さんは大阪に住んでいます。
8 「V1て」が原因、「Vます」が結果であることを表わす場合があります。
(10)雨が降って、野球の試合を中止しました。
(11)大きい台風が来て、電車が止まりました。
余裕があれば
9 「Vて」と「Vてから」には次のような違いがあります。
 
Vて
Vてから
順次動作
動作の並列
連続できる文の数
前後関係の明確さ
複数
×
2文まで
 
(12)田中さんが来て、木村さんが帰りました。
(12)’田中さんが来てから、木村さんが帰りました。