東京外国語大学言語モジュール

AくてA・NAでNA・NでN

これだけは覚えよう
1 「Aくて/NAで/Nで」は、2つ以上の名詞・形容詞をつないで、Nを修飾することができます。
 
 
①「A1い」と「A2い」をつなぐときは、「A1い」を「A1くて」にします。
 例:大きいかばん+黒いかばん→大きくて黒いかばん
(1)大きくて黒いかばんはわたしのです。
②「NA1な」と「NA2な」をつなぐときは、「NA1な」を「NA1で」にします。
 例:きれいなアパート+静かなアパート→きれいで静かなアパート
(2)きれいで静かなアパートに住んでいます。
③「N1の」と「N2の」をつなぐときは、「N1の」を「N1で」にします。
 例:3年生の金さん+留学生の金さん
(3)3年生で留学生の金さん
2 「Aくて/ANで/Nで」は、2つ以上の文をつなぐことができます。
 
 
 
¶1番目の「A1です」「NA1です」「N1です」をそれぞれ「A1くて」「NA1で」「N1で」にします。
例:この花は小さいです。+この花は赤いです。
→(4)この花は小さくて赤いです。
例:木村さんはテニスがじょうずです。+小林さんはサッカーがじょうずです。
→(5)木村さんはテニスがじょうずで、小林さんはサッカーがじょうずです。
例:田中さんは3年生です。+中村さんは4年生です。
→(6)田中さんは3年生で、中村さんは4年生です。
3 「NAでAい」「AくてNの」のような組み合わせもできます。
(7)親切でおもしろい人
(8)若くてお金持ちの人
4 マイナス評価のことばとプラス評価のことばはつなげられません。つなげるときは「が(接続)」を使います。
(9)この靴下は、じょうぶで安いです。
(9)’×この靴下は、じょうぶで高いです。
(9)" この靴下はじょうぶですが、高いです。
余裕があれば
5 「Aくて/NAで/Nで」と「Vます」をつなぐこともできます。
 
Aい
NA
N
です
Vます
Aくて
NAで
Nで
Vます
 
例:田中さんは背が高いです。+田中さんはめがねをかけています。
→(10)田中さんは背が高くてめがねをかけています。
6 「Aくて/NAで/Nで」が、後に続く「Aい/NA/N/V」で表わされることの原因または理由を表わす場合もあります。
(11)この本は漢字が多くて難しいです。
(12)熱が高くて、学校へ行くことができませんでした。