東京外国語大学言語モジュール

接尾辞 -i (1): 《自動詞+前置詞》に並行的な meN--i 他動詞

 接尾辞 -i は他動詞の語幹を作るという文法的な機能を持ちます。意味的には接尾辞 -i を伴うことにより、おおよそ以下の4つに分類できます。
【1】《自動詞+前置詞》に並行的な他動詞
【2】「《動作対象》に~を与える」
【3】「《動作対象》を率いる~となる」
【4】動作の反復・集中

 ここでは【1】の「《自動詞+前置詞》に並行的な他動詞」を取り上げます。
 意味的には《自動詞+前置詞》と同様になりますが、自動詞は《動作対象》を主語とした文を作ることができないのに対し、meN--i 他動詞は3つの形を使い分けることにより、《動作主》を主語とする文も《動作対象(被動作主)》を主語とする文も作ることができます。