東京外国語大学言語モジュール

接頭辞 meN- とその派生語の概要

 接頭辞 meN- を伴う派生語について理解するには、注意すべき点がいくつかあります。ここでは、接頭辞 meN- に関して文法的に注意すべき点を概観する形で整理しておきます。詳細については、それぞれステップを設けて説明しますので、そちらも参照して下さい。
【1】語幹の初めの音による形の変化
 接頭辞 meN- は、N の部分が語幹の頭音(初めの音)によって変化します。
【2】meN- 自動詞と meN- 他動詞
 接頭辞 meN- を伴ってできる派生語は、語幹によって自動詞と他動詞の両方があります。このうちmeN- 他動詞は、文の主語(《動作主》か《動作対象》か)およびその動作をする者が誰か(何か)に応じて meN- 形,ゼロ形,di- 形を使い分けます。
【3】他動詞語幹を形成する接辞と meN-
 接尾辞 -kan や -i 、接頭辞 per- は他動詞の語幹をつくる働きがあり、これらにより作られた派生語はさらに、文の主語(《動作主》か《動作対象》か)およびその動作をする者が誰か(何か)に応じて meN- 形,ゼロ形,di- 形を使い分けます。