東京外国語大学言語モジュール

疑問表現

話し手が聞き手に対してなんらかの情報を得るための言語的な手段を疑問表現と言います。
あるモノに関する出来事がある場合,この出来事についての疑問表現は,以下の2つに大きく分けられるでしょう。
1. 出来事全体が真実であるかどうかについての疑問表現:文法的手段としては,ふつう述語に関する疑問形式として現れます。
2. 出来事の一部の不明な要素についての疑問表現:疑問の焦点にあたる部分を,疑問を表す代名詞や形容詞,副詞で表現します。
英語であれば,1.の疑問は平叙文と異なるイントネーション,語順や助動詞といった手段で表現され,Yes-No 疑問文と呼ばれます。2.の疑問はいわゆる5W1Hを用いた Wh 疑問文にあたり,疑問代名詞 Who, What, 疑問形容詞 (What), Which, Where, 疑問副詞 When, How が用いられます。