東京外国語大学言語モジュール

文の一般構造

多くの言語において,典型的な「文」は,「モノがどうする(どうである,どうなる)」というように,あるモノについて生じた出来事(または状態,状態変化)を述べる組み立てを持っています。
ここでいう「モノ」は,「最広義のモノ」,つまり非生物だけでなく,生物一般,想像上の存在,抽象概念などのもろもろを指すことにします。モノは,ふつう名詞あるいは名詞句で指示されます。また,ここでいう「出来事」は,動作による出来事,状態,状態変化などを含みます。出来事は一般に動詞あるいは動詞句で指示されます。
したがって,一般に「文」は,名詞(名詞句),動詞(動詞句),名詞(句)と動詞(句)の組み合わせからなります。
また,文と文とを組み合わせて,その関係を示すために,接続詞,関係詞,副詞などが用いられます。