東京外国語大学言語モジュール

言語の普遍性と文法

ここまで,「文法」とはなにかを,はっきり定義しないで話を進めてきました。
この教材では,まず「文法」を「単語を組み合わせて文を構成するための規則の集合」であると定義しておきます。
「文法」とは,「文」とは,「単語」とは,と改めて考えてみると,実は簡単には定義できないものなのですが,この文法の定義に従って,ごく当たり前と思われることから確認しておきましょう。
人間の言語には,どの言語にも普遍的に存在する特徴があります。
・普遍的特徴1:全ての自然言語は音声を媒介としています。
・普遍的特徴2:全ての自然言語は文法を持っています。