東京外国語大学言語モジュール

強調構文(その1)

ステップ1

基本的な強調構文

(1) C'est lui qui m'a donné des conseils.
(私に助言をくれたのは彼です。)
(2) C'est des fleurs que j'adore.
(それは私の大好きな花です。)
(3) C'est à Kyoto que j'aimerais bien habiter.
(私がぜひ住みたいのは京都です。)
(4) C'est mercredi que vous devez venir chez moi.
(あなたが私の家に来なければならないのは水曜日です。)
それぞれ(1) lui、(2) des fleurs、(3) à Kyoto、(4) mercrediの部分が強調されています。基本的な強調構文の形は以下のようになります。
  基本的な強調構文
C'est +強調したい要素 + 関係代名詞 qui (主語を強調したいとき)
                        関係代名詞 que (主語以外を強調したいとき)
まずはこのステップ1の構文をマスターしましょう。それができたらステップ2に進んでください。時間のない方は、まずステップ1だけ学んだら、例文に進みましょう。
ステップ2

主語を強調したいとき

(5) Lui, il est toujours en retard.
(彼はいつも遅刻している。)
(6) Il n'est pas intelligent, lui!
(彼は、利口ではないですね!)
主語を強調したいときは、上の(1)以外にもいろいろなやり方があります。
まず、(5)のように代名詞の強勢形(→カード43を参照)を使って強調することができます。強勢形はふつう主語の前に置きますが、(6)のように文末に置くこともあります。この(5)~(7)の言い方はいずれも話しことばに特徴的です。