東京外国語大学言語モジュール

単純未来形の用法

主語が1人称のときは、ふつう話し手の意志が表されます。

話し手の意志

L'an prochain, je passerai mon permis.
(来年、私は運転免許の試験を受けるつもりです)
Je t'appellerai dans la soirée.
(夜、君に電話するよ)
主語が2人称のときは、しばしば軽い命令のニュアンスが出ます。

軽い命令

Tu regarderas à droite et à gauche avant de traverser.
(渡る前に右と左を見るんだよ)
Tu m'appelleras pour confirmer.
(確認のために電話してくれ)
主語が3人称のときは、第三者の行動や出来事について、話し手は自信がなく、「~になるだろう、~する予定だ」という意味になります。

予定など

Demain, il fera beau.
(明日は晴れるでしょう)
L'avion décollera à seize heures.
(飛行機は16時に離陸の予定です )
とくに3人称の主語の場合、近接未来形<aller+不定詞>と単純未来形でニュアンスの違いが出ることがあります。参考までに挙げておきます。
Mon fils va être un grand écrivain.
(私の息子は(当然)大作家になるだろう)
Mon fils sera un grand écrivain.
(私の息子は(ことによると)大作家になるだろう)
近接未来形を用いると、「当然の予測」を表しているように聞こえます。一方、 単純未来形では「予言や占い」のようなニュアンスが出ます。