東京外国語大学言語モジュール

間接話法(その1)

ある人が言ったことばを誰かに伝えるとき、フランス語には2つの方法があります。1つは、言ったことばをそれを言った人になったつもりで、そのまま直接に引用するやり方で、直接話法と言います。たとえば、今、 Marie が「理容室に行ってきます」と言うとしましょう。そのことを次のように表現して誰かに伝えることができます。
  Marie dit: «Je vais chez le coiffeur.» 
  マリーは言うんだ、「理容室へ行ってくる」って。
もう1つのやり方では、言ったことばをそのままの形ではなく、話す人からみた間接的な表現として、接続詞 que の後に置くやり方で、間接話法と言います。たとえば上の文は間接話法では次のようになります。
  Marie dit qu'elle va chez le coiffeur. 
  理容室に行ってくるとマリーは言う。
日本語とちょっと違うので面食らいますね。さらに詳しく見てみましょう。