東京外国語大学言語モジュール

Step3 : 再帰受身 pasiva refleja

1. 主語は一般に事物(パンや切手など)に限られ,動詞はいつも3人称(単数または複数) になります.
(1a)En España se consume mucho aceite de oliva.
(スペインではオリーブオイルがよく消費される.)
(1b)Se alquilan apartamentos. (掲示)
(賃貸アパートあり(アパートが貸し出されている).)
(1c)Se prohíbe fumar. (掲示)
(禁煙(タバコを吸うことが禁じられている).)
人間を se受身文の主語にすることはできません.
× Antes se respetaban los ancianos.
2. 行為者(por... 「~によって」)を伴うことはできません.
 
    × Este edificio se construyó el año pasado por un arquitecto famoso.
3. 語順は主語が動詞の後ろになることが多いです.
(3a)En los estancos se venden sellos.
(たばこ店で切手が売っています.)
(3b)Se construyó este edificio hace dos años.
(この建物は2年前に建てられた.)
主語が先に来ることもあります.
 
    Este edificio se construyó hace dos años.
 次のような例はどうでしょうか.
 
    Se necesitan cocineros. コックが必要だ.
 
 この cocineros は,実際に存在する人ではありません(いないから「必要」なわけです).これは人間のコックさんではなく,「コック」という役割を指しているだけです.ですから,× Antes se respetaban los ancianos. の文とは違って,se受身文として使うことができます.