東京外国語大学言語モジュール

029: 話法の助動詞 (1) ― können(~できる)とmüssen(~ねばならない) ―

いくつか例文を挙げておきます。語順にも注意してくり返し音読しましょう。
 
(3)
Mein Sohn kann Geige spielen. うちの息子はバイオリンが弾ける。
 
(4)
Ich kann nicht gut schlafen. 私はよく眠れない。
 
(5)
Kannst du noch ein Stück Kuchen essen? 君,ケーキもう一つ食べられる?
 
(6)
Ich muss langsam nach Hause fahren. 私はそろそろ家に帰らないといけない。
 
(7)
Sie müssen viele Mails schreiben. あなたはメールをたくさん書かないといけない。
 
(8)
Das ist aber komisch. Ich muss lachen. それはおかしい。笑わずにはいられないよ。
  話法の助動詞は本動詞を伴わずに単独で用いられることもあります。
 
(9)
Ich muss heute in die Stadt. 私は今日,町に出ないといけない。
 
(10)
Hanna kann gut Französisch. ハンナはフランス語がよくできる。
 (9) の in die Stadt (町へ) のような方向を表す語句と助動詞の組み合わせで,本動詞がなくても 「町へ行かないといけない」 「町へ行くことができる」 のような意味を表すことができます。また (10) の Französisch (フランス語) のような目的語も 「できる」 との組み合わせで 「フランス語ができる」 という意味になるのも納得できるでしょう。