東京外国語大学言語モジュール

077: 関係代名詞と関係文 (3) ― 関係文を作る wer, was, wo

 wer には定動詞後置で「(およそ) …する人」という意味を表す用法があります。
 
(1)
Wer A sagt, muss auch B sagen. 
A を言う人は B も言わないといけない。(=言い出したことは責任を持って続けないといけない)
 Wer A sagt で「Aと言う人」という意味になります。これが主語としてmuss auch B sagenにつながり(1)の和訳のような意味になっています。またwasにも定動詞後置で「…するもの」や「…すること」という意味を表す用法があります。
 
(2)
Wir müssen noch kaufen, was wir für die Party brauchen.
私達は,パーティーのために必要なものをまだ買わないといけない。
 was wir für die Party brauchen で「私たちがパーティーのために必要なもの」という意味になります。これが目的語として wir müssen noch kaufen と結び付き,(2) の和訳の意味になっています。
 このような wer や was を不定関係代名詞と言います。「不定」というのは特定の先行詞をもたないということです。なお,不定関係代名詞に対して,ステップ 75 と 76 で学んだ der は特定の先行詞に係る関係文を作るので,定関係代名詞と言います。