東京外国語大学言語モジュール

036: 従属文 (その1) ― 定動詞の位置 (3)

 まず英語の例文を見てみましょう。
 
(1)
a.
He is studying in Berlin. 彼はベルリンで勉強している。
 
 
b.
I know that he is studying in Berlin. 私は彼がベルリンで勉強していることを知っている。
 従属接続詞 that に (1)a をそのまま繋げれば (1)b のような従属節になりますね。では,対応するドイツ語の従属文はどうなるでしょうか。
 
(2)
a.
Er studiert in Berlin. 彼はベルリンで勉強している。
 
 
b.
Ich weiß, dass er in Berlin studiert. 私は彼がベルリンで勉強していることを知っている。
 独立文 (2)a では studiert が前から2番目にありますが,dass で始まる(2)b の従属文では文末に置かれています。このように,ドイツ語の従属文には定動詞が最後に置かれるという特徴があります。また,ドイツ語では従属文は必ずコンマで区切ることになっています。
 dass (that) 以外の主な従属接続詞には weil (because),wenn (if),obwohl (though) などがあります。