東京外国語大学言語モジュール

031: 話法の助動詞 (3) ― sollen(~すべきだ)と dürfen(~してもよい) ―

 残る二つの話法の助動詞は sollen と dürfen です。(1) の soll は sollen の1人称単数現在形,(2) の darf は dürfen の1人称単数現在形です。
 
(1)
 
Soll ich das Fenster schließen?
窓を閉めましょうか?
 
(2)
 
Darf ich das Fenster schließen?
窓を閉めてもいいですか?
 どちらも疑問文で用いられていますが,(1) では主語の 「私」 が 「窓を閉めるべき」 かどうか,相手の意志を尋ねています。また,(2) の darf は主語の 「私」 が 「窓を閉めてもよい」 かどうか,相手に許可を得ようとしています。このように sollen は 「主語以外の人の意志」,dürfen は 「許可」 を表します。現在形の人称変化は以下の通りです。
 
sollen
 
dürfen
 ich
soll
 wir
sollen
 ich
darf
 wir
dürfen
 du
sollst
 ihr
sollt
 du
darfst
 ihr
dürft
 er
soll
 sie
sollen
 er
darf
 sie
dürfen