シリアのアラビア語文法モジュールへようこそ！
アラビア語シリア方言について
シリア方言は、パレスチナ、ヨルダン、レバノンなどで話されているアラビア語方言と同じグループに分類されています。このモジュールでは、シリアの首都ダマスカスの方言をベースにしたことばを学習します。
最近のアラブ世界では、フランス統治下（1920～1946）のダマスカスを舞台にした『バーブ・ル・ハーラ』など、シリアのテレビドラマが人気を博しています。また、日本での韓国ドラマのように、アラブ世界でも隣国トルコのドラマが話題を呼んでいるのですが、その吹き替えは権威あるフスハーやアラブ随一の大国エジプトの方言ではなく、シリア方言で行われています。こうしたテレビドラマの影響もあり、シリア方言は今や最も注目すべきアラビア語方言の1つになったと言えるでしょう。
シリアのアラビア語文法モジュールについて
このモジュールはアラビア語シリア方言の文法を学べる日本で初めての教材です。学習者のみなさんの目的やアラビア語学習経験にあわせて3つのコースを用意しました。
1. サバイバル文法コース
アラビア語を学ぶのは初めてという学習者が、日常生活で使える簡単なフレーズを覚えながら、初歩的な文法を学べるようにデザインされています。何度も聞いて、口に出して覚えた例文を、文法を使って応用することを目指します。
2. 話すための文法コース
サバイバル文法コースの内容に、動詞を中心とした話すために欠かせない文法・表現を加えた中級コースです。フスハーやほかの方言を学んだことがある人は、このコースから学習を始めるのがよいでしょう。文法解説のための例文には会話モジュールのものを数多く採用しました。
3. わかるための文法コース
シリアのアラビア語文法モジュールのフルコースです。話すのにはそれほど困らないけど、なるべく正しい文法で話したい、シリア方言の文法知識を整理したいという人が対象です。最後の Lesson には、動詞の活用表も収録してあります。文法解説のための例文には、以下のテレビドラマ作品のせりふも数多く採用しました。
『アマル・マーフィー』 （2005） أمل ما في
『バーブ・ル・ハーラ 第1部』 （2006） باب الحارة ـ الجزء الأول
『バーブ・ル・ハーラ 第2部』 （2007） باب الحارة ـ الجزء الثاني
『バーブ・ル・ハーラ 第3部』 （2008） باب الحارة ـ الجزء الثالث
『アブー・ジャンティ』 （2010） أبو جانتي
参考文献
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冨永正人, Rasha Mounib AL-Hakim（2011）“ اللغة العربية ـ العامية السورية ” JICA Syria Office
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Jean Kassab（1970）“Manuel du Parler Arabe Moderne au Moyen-Orient” Libraire Orientaliste Paul Geothner S.A.
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Karl Stowasser, Moukhtar Ani（1964）“A Dictionary of Syrian Arabic” Georgetown University Press
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Mark W.Cowell（1964）“A Reference Grammar of Syrian Arabic” Georgetown University Press
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Mary-Jane Liddicoat, Richard Lennane, Iman Abdul Rahim（1998）“Integrated Arabic-Syrian Colloquial Arabic” A Voluntary Female Labour Production, Australia
- ديما بركات (2006) "يا مال الشام" جامعة دمشق
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ياسين عبد الرحيم (2003) "موسوعة العامية السورية" وزارة الثقافة في سورية