21世紀COEプログラム 言語運用を基盤とする言語情報学拠点(2002-2006年度)

言語機能別コーパス

言語を用いて伝達を行うとき,言語は様々な機能(役割)を果たす。カール・ビューラーのオルガノン・モデルやロマーン・ヤコブソンの6つの伝達機能は,言語学においてよく知られているが,ここで言う機能とは,むしろ,「話者が行う様々な社会活動において言語が果たす役割」という意味であり,その場合の機能は,話者の社会言語学的背景や言語活動が行われる場面や状況と密接に関連する。したがって機能別コーパスは,たとえば願望・疑問・許可の表現を含む自然会話や談話資料から構成される。